2015.06.09 Tuesday

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    2014.12.10 Wednesday

    被災地・釜石に服飾工房を(18) さまざまな業務の中で

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      カンボジア生活情報誌「ニョニュム」74th Dec/Jan 2014/2015掲載

      若いときに勤務した大手アパレルメーカーでは、「売り上げの上がっていないブランドほど残業している」と言われました。工房内は整理し、スケジュールはすべて表にして管理、取りこぼしがないよう、効率がよくなるようにとしているのですが、釜石という新たな環境でスタッフ雇用時は研修を行い、企画や縫製、さらに営業と接客に販売、経理に庶務に会社経営の雑用をしていては、キャパがあふれて取りこぼしも多く土日残業です。売り上げを上げる良い循環をつくりたいと思うのですが、難しいものです。

      洋裁教室の生徒さんや盛岡の協力者の応援があった「盛岡駅工芸フェア」
      洋裁教室の生徒さんや盛岡の協力者の応援があった「盛岡駅工芸フェア」

      「ひとり工房」の技術指導部門として7月に開講した「洋裁くらぶ」釜石教室は、遠方の盛岡から来る生徒さんなどもあり、少し生徒が増えました。そんななか、10月に盛岡駅の「岩手工芸フェア」に急きょ出展が決まったのですが、工房から持ち込む什器を釜石の生徒さんがご夫妻で運んでくれたり、盛岡の生徒さんが販売の応援に来てくれたり、洋裁教室を通したつながりにさっそく助けられました。洋裁教室以外にも、ひとり工房ゆえに市内のイベントにはなかなか参加できなかったのですが、市内の友人が手伝ってくれたので、初めてフリーマーケットにも出店することができました。ひとり工房といいながらも、生徒さん、友人、定期的に釜石に来る母や姉、盛岡の親類、知人、外注で商品を作ってくれる方、多くの実務の応援があります。こういった方々のためにも、やはり工房を続けなければと強く思います。

      やめるか進むか、2カ月前と大きく状況は変わらないのですが、先日海外に日本食レストランを持つ会社からオンラインショップへ「大漁はっぴ」のご注文を頂き、嬉しい驚きとともにもっと大きな視野で考えなければならないと思いました。この秋は、三陸沿岸の事業者向けの新規のチャレンジ事業へ応募し、昨年に続き「いわて特産品コンクール」にも出品しました。なんとか次のステップに進むようチャレンジし続けたいです。

      釜石で大漁はっぴ作成の母
      釜石で大漁はっぴ作成の母

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      2014.10.10 Friday

      被災地・釜石に服飾工房を(17) やめるか進むか

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        カンボジア生活情報誌「ニョニュム」73th Oct/Nov 2014掲載

        昨年春、釜石に雇用を生み出したいと希望に燃え工房をオープンしましたが、雇用に苦戦し、充分な仕事の獲得もできず、収益をあげるどころか運転資金は底をついてしまいました。

        昨年の秋、製作に携わった首都圏からの着物リメイクの復興支援プロジェクトは、地元新聞にも大きく取り上げられ、その後の工房の仕事の柱になると期待しましたが、年が明けると注文はこなくなっていました。それに替わるように、東京と盛岡の老舗デパートで毎年開催される岩手県の物産展に釜石の創作衣料工房として初出展が決まり、3月と5月の物産展ではお客様で賑わい、やっていけると感じました。しかし、物産展が終わって6月から7月の初めは、創作や在庫補充の作業に日々の注文はあるものの、工房としての仕事の柱は依然ぽっかりと空いたままでした。このスピードで支出と収入を予測すると、工房の運営が成り立たないことがはっきりとわかってきました。

        来年も創作衣料工房として物産展などにチャレンジするためには、これから半年、創作と売り上げ達成を並行しなければなりません。達成できなければ借金です。雇用も生み出せず、先の見えない工房を借金をして釜石で続ける意味があるだろうか。釜石の、自分の、また心配してくれる母のためになるのだろうか、ずーっと悩み続けてきました。高齢の母にも相談し、母の実家がある箱崎町の復興につなげるという最終目標を思い出して、経費を削りとることで今は続けると改めて決めました。

        津波で無くなった実家跡に立つ母。釜石市箱崎町で
        津波で無くなった実家跡に立つ母。釜石市箱崎町で

        苦しい日々ですが、7月のワークショップは新聞掲載され大盛況でした。8月には、東京から昔教えていた洋裁教室の生徒さんが被災地沿岸をご家族で北上し、工房まで来てくれました。着物の寄付も多く集まっています。母や姉は定期的に滞在し、製作のボランティアをしてくれます。7月からは洋裁教室「洋裁くらぶ」の釜石教室を開講しました。私の工房の色合いが強くなりましたが、それが進められる理由かもしれません。

        市内寄付の着物から作品をイメージ
        市内寄付の着物から作品をイメージ
        7月から開講『洋裁くらぶ』釜石教室
        7月から開講『洋裁くらぶ』釜石教室
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